エッセイ of 一関市花泉町の千葉写真館

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セント・バレンタインデーの午後に

2010.2.14.

セント・バレンタインデーの午後に


10.2.14.バレンタインデーの午後に.jpg
今日、とてもすてきな女性からチョコレートをもらってしまった。

できあがった写真を受け取りにきてくれた友人のかわいらしいお嬢ちゃんからである。

おかあさんがしきりにその子の背中をつっついていたので、なんだろうと思ってみていたら、
そのうちおかあさんがかわりにチョコレートを差し出してくれた。

おそらくぼくの友人であるその子のお父さんから
お土産のプレゼンターを言いつけられたのだが、
案の定、はずかしくなってしまったのだろう。

ぼくは丁重にお礼をいった。

恥ずかしそうに微笑む女の子。
礼儀正しく利発そうな眼をしていて、とてもキュートだ。

お父さんとしては、眼に入れても痛くないことだろう。

その友人は、いま東京に単身赴任している。

ぼくは、とてもすてきに撮れた家族写真を、
友人が東京の部屋にもっていって飾れるようにアレンジし、
個人的にプレゼントさせてもらった。

ぼくにもふたりの娘がいる。

こんなかわいい家族から遠くはなれて奮闘している友人の気持ちがとてもよくわかる。

そう思いながら写真をつくっていて、不覚にも涙がでてきた。

同情の気持ちからではない。

おなじ「今」を生きる世のお父さんたちの、
そしてそのお父さんたちが守り、
また同時に守られてもいるたくさんの家族たちの、
あたたかい「何か」がこの世界に満ちているんだということを、
耳の後ろや背中に、じんわりと、しかもはっきりと感じたからである。

今日東京に戻るという友人とその家族をのせて帰っていく車が、
とてもあたたかいものに見えたセント・バレンタインデーの午後だった。


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数十年後の宝物。家族写真。

2010.2.13.

数十年後の宝物。家族写真。

千葉家拓也1歳.jpg両親と1歳の頃の私。1970年撮影。母の髪型が「回転レシーブ」である。
40年前の写真がでてきた。

私が1歳のときの写真である。
当時若かった父と母に抱かれている。

13歳と10歳になる小生意気な私の娘達は、
赤ん坊の頃のおとうさんと、
若い頃のおじいちゃんおばあちゃんの姿を見て大盛りあがり。

こんなかわいい赤ちゃんが自分たちの父親だなんて信じられない様子だ。
それに、若い祖父母の古き良き時代のファッションスタイル。
娘たちにとっては、ツッコミどころ満載である。

娘たちと話ながら、
ふと、私を抱いてこの写真に写っている両親の姿と、
娘が生まれた頃の自分たちとを重ね合わせてみる。

子供が生まれた時のわき上がるようなよろこび。
味わって初めて身にしみる子育ての大変さ…。

かつて両親の歩いた道を、今は私も歩いている。
親とはいつもはけんかばかりしているが、
こういう写真を見ると、なにやらあたたかいものが込み上げてくる。

いつかは、娘たちも親になり、
同じ想いで写真を見るのだろうか。

そう考えた時、家族の写真って素晴らしいと、心から思った。

そのときは何げなく写した、ごく普通の家族写真が、
数十年後には、何ものにも替えがたい宝物になっている。

写真を囲んで集まった、数十年後の家族の笑顔がそこにあるはずだ。

千葉写真館 千葉拓也


2010年2月13日新聞折込チラシ「家族写真」に掲載。

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2007年 富士フィルム営業写真コンテスト 銀賞受賞時のコメント

2010.2.13.

2007年 富士フィルム営業写真コンテスト 銀賞受賞時のコメント

富士フィルム発行:2007 スタジオ・メモ(営業写真ニュース)受賞者喜びの声より

07.02.11.佐藤ふうか様5096.jpg2007年 富士フィルム営業写真コンテスト 銀賞受賞作品「ふうかちゃん、ダッシュ!」
この度は、栄えある賞を頂きまして、誠にありがとうございました。
正直なところ、ものすごく驚いております。

この写真は、お子様の1歳の記念にご来店になった素敵なご家族を撮らせて頂いたものです。

ご両親と手をつなぎ、
よちよちと歩き始めるところをローアングルで狙おうと腹ばいになったところ、
突然ふうかちゃんが予想外のダッシュをはじめました。

構図を整える余裕もないままとっさにシャッターを切ったのですが、
幸運なことにとてもいい瞬間を捉えることができました。
これを世間ではまぐれといいますが、
この素敵なチャンスを作ってくれたふうかちゃんに大感謝です。

頼りになる相棒である家内とよく話すのですが、
撮影が計算通りにいった場合よりも、
突然のハプニングに対して大慌てしながらも無我夢中で撮った写真のほうが
むしろ良かったりする場合がしょっちゅうあります。

そういう撮影はものすごく大変ですが、
逆に言えばこちらの筋書き通りにいっている限り、
それ以上のものは生まれないとも言えるわけで、
姑息で小さい自分のワクを壊してくれる予想外の偶然に出会い、
まぐれ当りを打てるのも写真のすばらしさと楽しさだ!と、
冷や汗をかきつつも最近はハプニングをありがたく思うようにしています。

うちにとって、写真とはお客様といっしょに大騒ぎをしながら創っていくもののようです。

この賞を頂くにあたり、
いままでお世話になりましたたくさんのお客様、先生、先輩、仲間、業者の皆様に深く深く感謝申し上げます。

最後に、写大での恩師である天国の奥村嘉邦先生へ。先生!不肖の教え子が、やりました!

千葉写真館 千葉拓也